保健室には、保健室登校、たばこ自慢、リストカットのふり、過呼吸もち、みんないた。
私は中学3年生のとき保健委員長をしていたことを思い出した。
委員長のお仕事のためもあって、保健室では長い時間を過ごした。おばちゃんの保健室の先生と一緒に、保健だよりを作ったり、健康診断の準備の手伝いをしたり。
中学の女子といえば?、グループ意識が強い。誰と誰は同じグループ、違うグループの子とは挨拶はするけど一緒に過ごしたりしない。そんな雰囲気だった。
私自身は、ふつうの女の子だったと思う。委員長をするくらいには優等生だったけど、ふつうに友達とふざけたりもする。ただ、保健委員長のおかげで、この「グループ」から外れている子と繋がれた。
保健室登校の子ともよく話した。一回遊びに行ったりもした。
隠れてたばこを吸ってた子は、昼休みに吸って、私にたばこ臭い息を吐いてふざけてた。荒れている子だったけど、臭いから嫌だと伝えても笑ってた。
リストカットのふりをする子はいつも手首に包帯を巻いていた。傷のない綺麗な腕をほどいて見せてくれた。
数人で別れて話し合いなどの場面になると過呼吸になっちゃう子。とりあえず落ち着かせて深呼吸させてた。
他にもたくさんのいわゆる「外れた子」と仲良くなれた。ああ、保健室のおかげだったのか。
保健室だと、みんな素直だった。
ほとんど声を出さないくらい大人しい子もいれば、大声出すようなうるさい子もいたけど、みんな教室に居場所がなかったり、家庭に居場所がなかったりしたのかな。
保健室がみんなをつないでくれたのかな。
その後保健室みたいな空間がなくなって、みんなは元気にやれてるのかな。。。
2018.5.17読了