よむこと、かんじること、

左手にはいつも子どもを抱っこ、暇した脳ミソが本を読み考える。

実はものすごーくお世話になってる社会保障のいろはを学ぶ。

毎日働いていた頃は、自分で健康管理して自分で稼いで自分で生きてる!と思い込んでいた(そう、思い込みです)ので、「社会保障」は基本的にお金を払う仕組みのことだと思っていました。

子どもが生まれてみると、ビックリ!自治体や国の給付金や施設、サービスの多いこと!そしてそれに頼らないと、とてもじゃないけどやっていけない。

 

ということで、社会保障のことを負担するものではなく、享受するものとして、きちんと知ろうと思いました。

 

社会保障の思想

自分のことは自分で頑張ろうという【自助】を基礎としながらも、とはいえ自分ではどうしようもないことは起こるリスクは誰にでもあるから、みんなでリスクに備えてプールしておこうという【共助】で補完する。さらにもしも落ちこぼれてしまったら【公助】で支える。

つまり、自立した人が自助でやっていくための仕組みが社会保障のキホン。

 

日本の社会保障

数字的な概要

・年間100兆円超!(GDPの2割)

・負担  保険料60/税金40

・給付  年金50/医療30/福祉他20

特徴

・高齢者中心で若い世代への給付が相対的に少ない

・医療へのアクセスのしやすさや公平で廉価な医療サービスなどは世界的にも高水準

 

これからの日本のために

20年後までの労働人口はすでに決まっている(生まれている)ので、これから20年間の労働人口少子化対策とは無関係。少子化を克服するための戦略」少子化に対応するための戦略」は分けて考えなければならない。そして、これからの20年間に労働人口を増やすためには女性の社会参加はやっぱり大事。

男性も女性も、働きながら結婚し家庭を築き、子育てをする、本人の選択を尊重してそれらが普通に実現できるようにする。それは少子化対策ではなく「家族支援」であるべき。

※以上ここまでは本の(私なりの)要点。

 

家族支援という考え方は、私の持っていた違和感にひとつの答えをくれたような気がします。企業や国が女性向けに育休や復職などいろいろ支援制度があるのは有難いけど、私は体はひとつ、スーパーウーマンになれる自信はなくて、期待されても全部は無理だよ〜!と思っていました。そう、これは「私だけ」の問題じゃなかったんです。家族全体で、いつ誰がどのように働き、子どもを育てていくか、という問題だったのです。

 

 

教養としての社会保障

教養としての社会保障

 

 

2018.3.15読了