よむこと、かんじること、

左手にはいつも子どもを抱っこ、暇した脳ミソが本を読み考える。

2018-01-01から1年間の記事一覧

オリンピック男子100m決勝を見る前に

タイトル通り「黒人は本当に速くて強いのか」について、認識が広まった歴史&実際の競技選手の分析、という2つの視点から解説しています。 黒人は凄い、という認識が黒人を差別する役割と黒人を鼓舞する役割のどちらも果たしたという。 黒人は身体の作りが違…

手の込んだ身代金受渡しを見たい人へ

娘を誘拐された元警官夫婦が、犯人たちに誘導されて行きつく先は… 薬丸岳さんの作品ですが、珍しく少年犯罪ではありません。 アノニマス・コール 作者: 薬丸岳 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2015/06/27 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

どんなファッションの中に取り込めるシンプルとは

大抵の場合、服のショップに入ると、売ってる商品と来店している人のテイストがなんとなく揃ってるから、逆に新しいテイストにチャレンジするときは、お店の中で浮いていて少し恥ずかしいくらい。 ユニクロのお店に行くといろんな人がいてすごい。老若男女と…

悲しいのは、知的好奇心に応えてくれる本がないということ。

知りたいこと・関心のあることと、自分の読む力が合わないというのは本好きの私でも良くあること。例えば古典文学や海外文学の翻訳本(地名や人名がカタカナだらけ)なんかも、相当気合を入れてないと読めなかったりする。 読めないともう諦めてしまって、関心…

生きていくためには苦痛や恐怖に慣れるしかなかった

嬉しかったことは何度も思い出して咀嚼して、その喜びを味わうことができるけど、辛かったことはふと蘇ってきては苦味を残していく。 ふたごの「ぼくら」は嬉しかった思い出は心の奥の奥の奥にしまい込んで鍵をかけて、あとはただ辛さに慣れることで生き延び…

どこにでもいる、主従関係にもちこむヤツの話

大きな体で、大声で、机を叩きながら叱りつける。そういう先生がいた。 先生に対して怯える子は多少やんちゃしても可愛がられる。先生のお叱りと無関係な立場で、早く終わらないかなと思ってる子は、真面目にしてても疎まれる。 お叱りタイム中に、全くお叱…

振り返ればいつもママがいることが、信頼関係の基本

おもちゃのお勉強①です。 こどもとの基本的な信頼関係を作ること、それがまず第一、そのためには ・あなたの存在だけで嬉しいよ ・あなたのお世話を喜んでするよ ・あなたのことをいつも見てるよ ということを発信する。 最初はこれを思うだけで難しかった。…

まっすぐでぴかぴかの自惚れは恐ろしい

恥ずかしい。 大学名を聞かれることを避けながらも、すなはちそれは、大学名を言えばみんな「すごーい」と言うだろうということを暗に期待してる自分。 どんなこともそれなりに人より良くできて、叱られることが少なく、人の挫折の痛みも大して想像できない…

育児には手間がかかっても手を抜きたくない部分がある

散らかってても気にしないよ、とか、休みの日にやっておくよ、とか。 言ってくれるのはすごく嬉しい。 でも、マイルールがある。 私はキッチンが臭うのは絶対に嫌だ。日用品が一日でも切れてるのも嫌だ。そこだけはきちんとやりたい。 逆に、手助けが欲しい…

反省の言葉より行動を

反省文ほど効果が期待できないものはない。悪かった、反省している、後悔している。口に出せば、苦しかった心は軽くなる。 罪は、いつ償い切ったと言えるんだろう。 贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫) 作者: 中山七里 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/11/15 …

本当の私がなにか分からないひとへ。そのときいる環境に作られる私、それでも良いと思う。

会社の同僚、高校の同級生、大学の後輩など、接する相手によって自分のキャラが変わるというのはよくあること。 どう振る舞えばいいかは、周りがどう振る舞うことを期待しているかであり、それに敏感になっておけば、場にフィットした振る舞いができる。 特…

ブレーキベタ踏みして進めなくなっているひとへ。

会社勤めをしていた頃。仕事が好き、会社も、同僚や上司も好きだし、居心地は良かった。 でもこのままじゃダメだ、とも思いつづけていた。何か変わらなきゃ、何か始めなきゃ。でもその何かが見つからない。 よく考えてみると、始めるべき何かはあるのに、ブ…

どのお店に入っても同じような服ばかり、にした犯人はだれ。

流行の服は安く買って、長く着たいものだけ上質なものを買う、一年着ていなかったらすぐ売るし、イベントとか数回のためのものは古着でもオッケー。 少なくとも私はそう。 そりゃアパレル業界も苦しくなるわけだ。 でも流行りの似たような服を並べて、今の売…

日本人よ、「しあわせビンボー生活」の幻想はもう捨てよう。

狭い畳の部屋、古いお風呂、ボロボロのスニーカーに、ちびっちゃい鉛筆で勉強する子ども。 貧しそうだけど、なんだか幸せそうな響きがある、と思ってしまう。「お金はないけど幸せ」の形。 でも子どもはそれではいけない。 親の所得は、子どもの現在の教育・…

不自然さを見下して、心地よくなっていた小さな自分が恥ずかしい。

久しぶりに、グラグラっとくる小説を読んだ。 ぶりっ子している子が好きだった。 可愛い子が何度も制服のリボンを可愛い形に直すのが好きだった。 サッカーボールを何ともなしにリフティングしてみせるお調子者が好きだった。 イケメンと呼ばれる子が前髪を…

将来どんな人を好きになるか、今から予想できますか?

2009年頃だったと思う。 ある日仲の良い女性の友人や先輩たちと楽しくおしゃべりしていたときのこと。 何気なく、 「私には今まで好きになった女性はいないけど、出会いが違えば(当時付き合っていた男性がいなければ)好きになることはあり得る」 と話すと、…

道徳の時間ってこそばゆいのに笑っちゃいけない感じなのは何故か。

道徳の教科書に出てくるストーリーは不自然、って子どもでも気がついている。 国語の教科書に載ってる小説について、ふざけたりネタにする子はいても、道徳の教科書のストーリーをネタにする子はいなかった。 先生が「答えはありません、思った通りに」と言…

小さなことでも10日続けることは難しい

毎日腹筋しよう、子どもと遊んでるときには携帯を触らない、とかとか。 いろいろ自分の中で約束事をしてみるのだけど、三日坊主とはよく言ったもので、10日でも続けるのは難しい。 逆に、小さなことでも達成できたら嬉しいから、私は毎年年初に小さな目標を…

保健室には、保健室登校、たばこ自慢、リストカットのふり、過呼吸もち、みんないた。

私は中学3年生のとき保健委員長をしていたことを思い出した。 委員長のお仕事のためもあって、保健室では長い時間を過ごした。おばちゃんの保健室の先生と一緒に、保健だよりを作ったり、健康診断の準備の手伝いをしたり。 中学の女子といえば?、グループ意…

高齢化社会について考える

少子化、高齢化、人口減少。 人口問題って、数が大きすぎてリアルさに欠けて、危機感を持ちづらい。でももうそんなことも言っていられない。 大きな気づきがあった。よくよく考えれば確かにそうなんだが、あまり意識していなかった点。 地方と都市部では確か…

人生100年時代、そんな長いなら一直線ではなくブレながら生きたいと思う。

私は平均107歳くらいまで生きるらしい。結構歳を取ったように感じるけど、先はまだまだ長い。 これまで進学や就職では、その場その場で、自分の中でのベストな選択をしてきたつもりだし、人からも羨ましがられることも多かった。 子どもが生まれて仕事を辞め…

どんな罰も救いにはならない

死刑をどう捉えるか。 それを被害者が望むものという観点で考えてみた。 被害者が犯人の死を望むのは仕方のないこと、というか、もしも自分が被害者になればそうだろうと思う。でもそれは、日本での究極の刑が、文字通り極刑=死刑だから、とも考えられる。例…

幾何学的でいて、丸みを帯びていて

タージマハルのあのぷっくりした形と、対象的で秩序だった感じは、写真ですら一度見たら忘れられない。 以下、三大聖地はメモ ◆メッカ 聖モスク カーバ(聖なる刺繍の布で覆われた立方体)を中心とした聖モスク。 ムハンマドの生誕の地・布教開始。メッカ近郊…

考える過程もワクワクする

右脳型の人と話すと面白い!話が飛ぶので、こっちもアイデアがポンポン出てきて広がって、時々収拾がつかなくなるけど、頭のあっちこっちが刺激されます。 世界一やさしい問題解決の授業、右脳バージョン!せっかく読んだのに解決したい問題がありません…。…

実はものすごーくお世話になってる社会保障のいろはを学ぶ。

毎日働いていた頃は、自分で健康管理して自分で稼いで自分で生きてる!と思い込んでいた(そう、思い込みです)ので、「社会保障」は基本的にお金を払う仕組みのことだと思っていました。 子どもが生まれてみると、ビックリ!自治体や国の給付金や施設、サービ…

ふむふむそうだよね、マーケティングは読むだけは簡単。

ケーススタディに。 でも事例研究はサラリとしてもあまり意味がないね。あるいは書いてあることを読むだけじゃ自分ごとにはならないね。 背景、市場、競合、強みなど一つずつ分析しながら、その結果としてどういう打ち手を選んだのか。それを見ないと事例研…

大事なものから消えていく、残ったものにしがみつく

「 音」がひとつずつ消えていく。この虚構の中では名前の音が消えればその存在も消えてしまう。 大事なものほど名前がある。どうでもいいものは名無し。大切な人には名前があるけど、道ですれ違う見知らぬ人には名前がない。好きな本は題名や作者があるけど…

人付き合いの下手な人を見て、アスペルガーと決めつけないで。

久しぶりに夜の街を歩いたときのこと。 信号待ちのOLさんたちが、同僚の悪口のあとに 「あの人絶対発達障害〜!」 「ね〜!」 … 私は衝撃を受けてしまった。 こんなに発達障害って言葉が一般化してるんだなって、こんなにサラッと使われてしまうんだなって。…

プレモルは売れてなくても当分勝ちである

プレミアムと聞けば、紺地に金のPREMIUMの文字が頭に浮かぶ。 メディアによって社会記号を代表する企業の定番が生まれ、それが報じられることによって人々もその企業が代表選手だと思いーどうやらその代表選手の指定席はひとつかふたつしかないのです。 プレ…

神様を信じていなくてもいい

私には信仰がない。信仰・宗教と聞くと、少し遠く感じる。 でも、大げさで気持ち悪いけど、愛みたいなものは信じている。 現実のではなく、もう少し超越的な。それが上から下から外から中から人間を包んでいるような。ぼんやりとだけど、そういう何かの存在…