よむこと、かんじること、

左手にはいつも子どもを抱っこ、暇した脳ミソが本を読み考える。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大事なものから消えていく、残ったものにしがみつく

「 音」がひとつずつ消えていく。この虚構の中では名前の音が消えればその存在も消えてしまう。 大事なものほど名前がある。どうでもいいものは名無し。大切な人には名前があるけど、道ですれ違う見知らぬ人には名前がない。好きな本は題名や作者があるけど…

人付き合いの下手な人を見て、アスペルガーと決めつけないで。

久しぶりに夜の街を歩いたときのこと。 信号待ちのOLさんたちが、同僚の悪口のあとに 「あの人絶対発達障害〜!」 「ね〜!」 … 私は衝撃を受けてしまった。 こんなに発達障害って言葉が一般化してるんだなって、こんなにサラッと使われてしまうんだなって。…

プレモルは売れてなくても当分勝ちである

プレミアムと聞けば、紺地に金のPREMIUMの文字が頭に浮かぶ。 メディアによって社会記号を代表する企業の定番が生まれ、それが報じられることによって人々もその企業が代表選手だと思いーどうやらその代表選手の指定席はひとつかふたつしかないのです。 プレ…

神様を信じていなくてもいい

私には信仰がない。信仰・宗教と聞くと、少し遠く感じる。 でも、大げさで気持ち悪いけど、愛みたいなものは信じている。 現実のではなく、もう少し超越的な。それが上から下から外から中から人間を包んでいるような。ぼんやりとだけど、そういう何かの存在…

私は広がった、そして遠くまで行ける

腕がなくなっても、私は私。 じゃあ脚がなくなったら? 私の範囲は今ある五体満足の皮膚の部分が一番端っこで、それより小さくなるしかないと思っていた。 「じぶん・この不思議な存在」(鷲田清一)を読んでからは、特にそう感じていた。 私そっくりのアンド…

緊張は口の中でピークを迎える

聞きにくいことを聞く。 聞いたら嫌な答えが返ってくるかも、いや、そもそも聞くことが嫌な結果を招くかも。 恋愛中でも結婚生活でも、友人関係や職場関係でも、そういう場面って絶対にある。 聞かなきゃと思っているときの緊張感。 最初の一言が、なかなか…

勉強とは:浮いた言葉が「言葉」としてピカピカする感覚

ちょっとした世間話だったのに、堅い言葉が出てきてしまうことがよくある。 先日子どもの名付けについて、夫と私のどちらが決めたのかと問われ、 「生物的誕生は女の私にしか出来ないから、社会的誕生である名前は夫に」 と答えると、笑われた。 こういう堅…