腕がなくなっても、私は私。
じゃあ脚がなくなったら?
私の範囲は今ある五体満足の皮膚の部分が一番端っこで、それより小さくなるしかないと思っていた。
「じぶん・この不思議な存在」(鷲田清一)を読んでからは、特にそう感じていた。
私そっくりのアンドロイドが、私と同じ声で、
喋ったら?
うーん、まだ私ではない。
私のちょっとした癖も再現して、思ったように動いていたら?
う、、、。
私っぽいミスも時々してたら?
かなり気持ち悪いけど、かなり気持ちいい。私を、人間を、広げてくれる。
2018.1.25読了